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執筆者の写真鈴木ひでひと

新年初ブログ!

お疲れさまです。


年末年始の慌ただしさも一息つく頃合いですが、皆様はどんな年越しでしたか?寒さも例年ほどではないように感じ、静岡県西部地方ではお天気も安定していたので初詣などにはちょうどよかったでしょうね。アタクシは毎年恒例となっている「一人初詣」で見付天神社、府八幡宮へもちろん着物で行って参りました。





お越しくださいましてありがとうございます。ひでひとです。新年最初のブログですが今年はどれだけ書けるのやら。どうぞお付き合いのほどよろしくお願い致します。


2年ぶり?の行動制限の制限の無い年末年始でしたが、天宏では年末12月29日から年始1月4日お昼の部まで休業しておりました。年内いっぱいはおせち料理に取り掛かっておりましたが、年始三が日は完全休業、4日お昼に仕込みをして夜の部より営業という流れでした。


とは言いましてもお客様にとりましては人の集まる年末年始にほぼ一週間も休むわけですから、これは驚かれる方も多いのは仕方ない事だと思います。他のお店は、お休みするところまた、テイクアウトのみの営業や予約のみの営業など様々です。天宏のように一週間もお休みいただくのは珍しいほうですね。市場などでお休みする方とお話したのですが、やはり、お休みすることへの苦情、とまではいかないのでしょうけど、まぁ、『たくさんお休みするんですね』『他所のお店はやっているのに』などのお言葉をいただくそうです。


ご家族だけでお店を切り盛りしている方は営業しやすいとかは無く、逆にご家族だからこそお正月くらいは子供たちと一緒に過ごしたいという家族の声があれば、沿ってあげたい気持ちが優先するのは想像できますね。そして、従業員さんを抱えていると年末年始に人員の確保が難しいこともありますし、そのご家族とも一緒に過ごしてもらいたいという経営側の気持ちがあります。大型連休やお盆時期などはもちろん、土日祝日でも出勤して力を貸してくださっている事を思うと、お正月くらいはご家族で…と思うのです。


もちろん、お客様商売ですので、お客様のご要望にお応えしなければという気持ちもあり、そして人出の多い時に店を開ければご来店が多くなるであろうという予想はつきます。実際、年末から三が日に営業するとたくさんご来店いただける、要するに『忙しい』という話は当たり前のように耳にします。お子様のいらっしゃるところでは親戚に預けたりとかしているとのことでした。


人それぞれ、お店もそれぞれ。唄の文句じゃあありませんが『人生いろいろ』ってなモンですな。


お客様も人間。アタクシ達も同じ人間です。疲れもするしゆっくりもしたい。従業員さんの苦労をねぎらってもあげたいし、休ませてもあげたい。「おつかれさま。ありがとう」という言葉だけではなく休暇や賃金という目に見えるもので評価してあげなくては、と思っています。しかしこのコロナ禍を考えると『稼げるときに稼げ』が頭にちらつくのも事実です。


実を申せばおせち料理は2011年、平成23年から始めました。これはアタクシの発案で、もちろん親方に了承を得ての事です。それ以前には天宏は29日から大掃除、大晦日のお昼ごろに終わってみんな帰り、年始は4日に仕込みをして5日から営業というかたちでした。新年4日の仕込みも自由出勤で午前中来る人もいれば午後来る人もいて、その間お店は開けてあるわけですから、なかなか不用心と言えば不用心で電気もつけっぱなし。大女将である母も、一日売り上げがないのに電気つけっぱなしで…なんてボヤいておりました。


アタクシも、修業先でわずかながら教わったおせち料理でお客様に喜んでもらい、またお店の売り上げにも貢献したいと考え、大掃除は1月後半から2月の閑散期に行うようになりました。4日の自由出勤も午前中仕込みで夜の部に営業スタートと決めて、半日でもお店を開けるように変えたのです。おせち料理のご注文も完全な右肩上がりとはいきませんが、5年目以降は目標をほぼ達成、常連様も多くなっています。それでも、アタクシの修業時代とは使う素材の単価も違いますし、労働時間も違います。東京目白、茶懐石「和幸」での修業時代は日付が変わる頃までかかるのが普通でしたからね。まぁもっとも今の時代、同じ事をこの磐田ではできませんし、受け入れてももらいないのは明白であります。


昔話はまたの機会に譲るとしましょう。


売り上げという『数字』と従業員さんたちへのねぎらい、このバランスを考えていかなくてはいけないなぁと常々思っている次第ですが、いかにせん料理の修業もおぼつかなかった人が人事や労務、経営などは努力しないとできないのは明々白々であります。これも日々精進、弱音や泣き言言ってるだけではなーんにも解決しませんからね。


なんだか新年早々、愚痴になってすみません。


休める時に休むのはとても大切で、文句ひとつ言わない機械でもメンテナンスをしなければ長く使うことはできません。お付き合いのある厨房設備会社の会長が傘寿のお祝いを天宏で

やっていただいて時に「もう私も耳は遠くなるし困ったものだよ」とおっしゃっていましたが、まさに「会長、厨房機械でも10年故障無しで使うには日々の手入れが大切でしょう。生身の体なら尚更です。まだまだお元気ですから、また助けてくださいね」と申し上げました。親方がお世話になり、今では会長のご子息と私が代が変わっても諸々助けていただいております。


しばらくは年末年始のお休みは変わらないと思いますが、どうかご理解をいただきますようお願い申し上げます。


今日もここまでお読みくださってありがとうございました。この次にお会いする時まで皆様にステキなコトがたくさん訪れますように。それでは、また。ごきげんよう。



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