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  • 執筆者の写真鈴木ひでひと

赤穂義士銘々伝~講談へのいざない

更新日:2022年1月13日

おつかれさまです。


12月14日は赤穂浪士の吉良邸討ち入りの日ですね。そうです、年末になるとどこかで必ずと言っていいほど話題になる「忠臣蔵」です。映画はもちろん小説や舞台、歌舞伎、人形浄瑠璃、講談などなどさまざまなメディアで見ることができます。忠臣蔵のあらすじはほかに譲るとして今日はその外伝ともいうべきお話をご案内致します。


このブログを以前から読んでくださっている方、またアタクシをリアルでご存じの方ははご承知かもしれませんが、歌舞伎、落語は以前から好きで歌舞伎座、御園座、松竹大歌舞伎

など出かけたりしていましたが、ちょっとしたきっかけで「講談」を聞くようになりました。アタクシが講談聞き始めたっていうと「落語とは違うの?」なんてよく聞かれますが、

講談は釈台という小さな机の前で、はりおおぎと呼ばれる「はりせん」の子分みたいなヤツと扇子で調子を整えながら、歴史上のお話をする古典芸能です。大岡越前政談や宮本武蔵、今回ご紹介の赤穂義士伝やその銘々伝などがあります。


講談を聞き始めたのは、今テレビやラジオでも出演している神田伯山先生がきっかけ。実は小さな頃の記憶には、一龍齋貞水先生と田辺一鶴先生の両人の姿が残っています。

両親はお店で忙しい間、アタクシ小さな頃は祖父と一緒にいる時間が多かったのですが、おそらくその時に見たのだと思います。貞水先生はあのスキンヘッドで怪談話をやるものですから、もうコワイコワイ。お声の迫力と照明も利用した演出を覚えていますね。それに対して一鶴先生はあのヒゲですな。あのスタイルで身体全体を使ってどちらかというと、わかりやすいお話だったと思います。


えっと記憶があやふやなのでちょいと調べてみましたら、一鶴先生は新作講談が多く、なんとイチローさんやロックミュージシャンなども講談に仕立てあげたそうです。



神田伯山先生が講談の連続モノをやったのがテレビの情熱大陸で放送され、いままで興味があっても聞くことがなかった「講談」でしたが、その魅力に一気に引き込まれました。

それからYoutubeでいろんな先生方の講談を聞いたりしています。そして今年は浜北での独演会と、静岡での漫才の爆笑問題の企画のタイタンライブでのゲスト出演を見に行ってきました。


独演会では、全部で4つの講談、「将棋のご意見」「扇の的」「徂徠豆腐」仲入りの後「万両婿」でした。どれも良いのですがとりわけ徂徠豆腐が良かったですね。静岡でのタイタンライブは映画館でのオンライン公演、「慶安太平記」から「鉄誠道人」。初めて聞きましたが、圧倒的は迫力にぐいぐい引き込まれました。



今日ご案内するのはラジオで放送されたもので、神田伯山先生がまだ六代目を襲名する前のご出演、前名の「松之丞」時代のものになります。


主人公である浅野家家臣、神崎則休が江戸に下る際に立ち寄った場所は浜松、そこでの出来事が物語の発端になるわけです。そして伯山先生の後には師匠の人間国宝、神田松鯉先生の「天保水滸伝」です。こちらもおなじみのお話。番組全部がアップされていて少々長いのですが、よかったら聞いてみてください。忠義の臣と言えば前時代的かもしれませんが、義士伝は「別れ」がテーマとか。赤穂義士銘々伝には兄弟や愛する人との別れが300年以上経った今でも鮮やかに描かれています。


今日もここまでお読みくださってありがとうございました。この次にお会いする時まで皆様にステキなコトがたくさん訪れますように。それでは、また。ごきげんよう。

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